パワークラスターエンジンOILの開発や活動状況をお知らせするブログです


by powercluster
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ピストンの汚れ

今回は通常、中々見れないエンジン内部ですが、レーシングカートのエンジンならば簡単に分解できますので、我がチームの2サイクルエンジンをご紹介します。

これはもう2年以上前の画像ですが、新品のエンジンを2基おろしまして、1基は某メーカーのオイルを使用してもう1基はパワークラスター2サイクルオイルでテストした画像です。

テスト内容は両エンジンとも20:1の混合比でカートコースを約1000LAP走行しエンジンを開けたときの画像です。一目瞭然ですね。



他社2サイクル↓ピストンの汚れ_a0080657_1638137.jpg ↓パワークラスタ2サイクルピストンの汚れ_a0080657_16382958.jpg








基本的にカーボンが付着しやすい2サイクルエンジンではカーボンは大敵でリングが膠着し
圧縮が吹き抜けてしまいパワーダウンの原因になります。左側の他社製品のOILも安物では
なくエステル系の高級OILです。
ピストンの汚れ_a0080657_16595517.jpg


ピストンの吹き抜けがクランクケースを汚しています。一次圧縮抜けですね。2次圧縮も抜けていますので、パワーダウンは明白です。

これが4サイクルエンジンになりますと燃え残りのガスがクランクケースに落ちますしOILにガソリンが多く含まれますのでOILの劣化につながる一つの原因になります。

OILで馬力が上がるとか胡散臭いといわれることもありますが、馬力を上げる為ではなく、密閉率を上げる=コンプレッションがあがり、新車時のパワーにより近づくということです。燃費も新車のときより何万キロも走行すれば、コンプレッションも落ちますのでパワーダウンは余計なアクセルワークになりますので燃費悪化につながります。新車のときから使用を続けることでより長い快適な運転が可能ということですね。
by powercluster | 2006-11-16 17:18 | 燃費データー